2014年初めに出版されて超話題となった
『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』
ようやく読んでみました!
この本で提唱されている「マイルドヤンキー」という言葉、聞いたことがある方も多いのでは???
本日のブログでは、『ヤンキー経済』の中で特に印象に残ったエピソードを紹介しつつ
マイルドヤンキーと英語
についてちょっと考えてみたいと思います。
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まだ『ヤンキー経済』を読んでいない方のために、「マイルドヤンキー」の定義をザックリとご紹介。
著者の原田曜平さんは「マイルドヤンキー」を以下のように説明しています。
マイルドヤンキーを簡単に説明するなら、「上『京』志向がなく、地元で強固な人間関係と生活基盤を構築し、地元から出たがらない若者たち」のことです。
(『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』25ページ)
主な特徴は
・中学時代の仲間との絆が強い
・車はミニバンが好き
・休日はショッピングモールで過ごす
等など・・・。
私はもともと東北の小都市出身なので、このマイルドヤンキーの空気感みたいなモノ、結構リアルによく分かっている・・・つもりです。
(私自身はもう若者って歳ではないですがw)
さて、そんな私にとっては結構身近な存在(?)のマイルドヤンキーですが、私自身は物心ついたころから
「いつか必ずこの街を出てみせる!」
「絶対に東京に住んでみたい!」
というタイプだったので、やはり意識のギャップは避けられません。
今回特にそんなギャップを感じさせられたのが、『ヤンキー経済』で紹介されていた
25歳のマイルドヤンキーと40代バブル世代の会話
のエピソード。
25歳のマイルドヤンキーの男性は、同い年の女性と結婚し、自分の出身地の隣の市に引っ越したことが『それまでの人生で一番のアドベンチャー』と語っている人物です。
以下、25歳のマイルドヤンキーと40代バブル世代の会話を一部抜粋してご紹介します。
40代:「君は海外に行ってみたいと思わないの?」
25歳:「え?なんで海外に行かないといけないんですか?」
40代:「君は東京に行きたくないのかい?」
25歳:「だから、なんで行かなきゃいけないんですか?だって、僕、加古川の人間ですよ?今、住んでいるのも高砂です。東京に行く意味がどこにあるんですか?」
40代:「ああ、そう。確かに関西から東京は遠いしね。じゃあ大阪にはよく行くんだろう?」
25歳:「いや、だから僕、兵庫県の人間なんで、どうして大阪に行く必要があるんですか?」
40代:「じゃあ、さすがに神戸にはよく行くよね?」
25歳:「うーん、半年に一回程度なら仕方なく行ってます。(中略)基本的には、よっぽどの用事がない限り、加古川から出ません」
(『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』38ページ〜40ページ)
私は世代としては完全に『40代バブル世代』側の人間なので(厳密には『団塊ジュニア世代』)、このやり取りのチグハグ感というか、噛み合わなさには思わず吹き出してしまいました(笑)
もしも上記のエピソードの25歳男性に
「今、日本は『第三の開国』の時代だ!英語を学ぶ必要がある!!」
と言っても、おそらく
「え?なんで英語を勉強しないといけないんですか?僕、日本人ですよ?住んでいるのも日本だし、家族や友達も日本人だし、100%日本語で喋っています。なんで英語を勉強しないといけないんですか?」
という返事が返ってくるでしょう。
もちろん、「それが良い」「それが悪い」という話ではありません。
みんなそれぞれ違う考えを持っていて当然です。
ただ私は『ヤンキー経済』を読んで
「そうか・・・こういう考え方もあるのか」
と思い
「じゃあ、こういう考え方の人に英語を勉強してもらうにはどうしたら良いんだろう?」
と考えるだけです。
・・・え?余計なお世話???
本当にそうですよネ。我ながら頭オカシイwww
なんとなく今ぼんやり思っているのは、当面英語を勉強する必要が無い人でも
「英語を喋れる方が良い?喋れない方が良い?」
と質問すれば、
「英語を喋れた方が良い」
と答えると思うんですよね。たぶん。
で、もし「いや、別に喋れなくても良いよ」と答える人がいたとしても
「お子さんは、英語を喋れる方が良い?喋れない方が良い?」
と質問すれば、かなりの確率で
「子供は英語を喋れた方が良い」
と答える気がします。想像ですけど。
なんとなく、この辺りにヒントがあるような・・・(-ω-).。oO
以上、取り留めのない感じですが
マイルドヤンキーと英語
について考えたコトでした。
マイルドヤンキーと言うと「飲酒、喫煙率が高い」「ITリテラシーが低い」等など、マイナスイメージで語られるコトが多いような気がしますが、『ヤンキー経済』を読んで私が感じたのは
したたかでたくましく、頼りがいがある
という印象です。
皆さんは『マイルドヤンキー』と聞いて何を思い浮かべますか???
『ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体』では、具体的で興味深い実例が沢山紹介されています。
未読の方は、ぜひ一度手にとって読んでみてください(・ω<)☆
コウイウ「フィールドワーク系」ノ本ハ面白イナ〜。
モット読ミタイ。