『世界時差時計』バージョン1.1アップデートの「ボツUI」と「採用UI」(前編)

VELTRA

お盆真っ最中の先日(2013年8月16日)、『世界時差時計』をバージョン1.1にアップデートいたしました。

アップデートの内容については
RandyAppsサポートサイトブログ
ですでに書いているので、このブログではiPhoneアプリの開発現場の裏側にもう一歩踏み込んだ記事を書いてみたいと思います。

具体的には、バージョンアップの際に「ボツになったUI」「採用したUI」について、その理由やらなんやら。

長文ですがよろしくお付き合いくださ~い(*^ε^*)

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まずは「どの機能を追加するか?」が問題だ

バージョンアップ内容を決めるにあたり、AppStoreに寄せられたユーザーレビューなどを参考にしつつ、かなり真剣に夫(プログラム担当)と話し合いました。

当初、@100nasuが第一候補として考えていたのは「各都市の領域を細くして、1画面での表示都市を増やす」という機能でした。

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これならバージョンアップの作業量もあまり多くなさそうですし、ライバルである(!?)iPhone標準『世界時計』と比べて、明らかに「一度により多くの都市の時刻を確認出来る」というメリットをユーザーにアピール出来そうです。
(補足:夫にはプログラマーとしての本業があるため、「いつ」「どれくらい」作業出来るかには制限があります)

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ただ問題もあって
・その機能を必要としているユーザーがどのくらい居るか?
・その機能を追加することでユーザーの体験がより素晴らしくなるか?
・もっと他に優先すべき機能があるのではないか?
といった点を夫に突っ込まれると@100nasuもグダグダに・・・(´∀`;)ゞ

いや、モチロン機能としては素晴らしいと思うんですヨ。
アプリの「設定」内に切り替えスイッチを付ければ、既存ユーザーの体験を損なうこと無く追加出来る機能ですし、一度により多くの都市の時刻を確認したいと思っているユーザーも(数は分かりませんが)必ず居るはずです。

でも、「やらなきゃいけない機能追加か?」と真剣に問われれば、「あれば便利だけど、無くても別に構わない」とコチラも真剣に答えざるをえないと申しましょうか・・・。

まぁそんなワケで、結局「各都市の領域を細くして、1画面での表示都市を増やす」という機能は今回のバージョンアップでは見送ることにしました。
(レビューで意見を下さったユーザーの方には本当に心から感謝しております。@100nasuの頭からは出てこないアイデアでした。)

代わりに@100nasuと夫の間で急浮上した機能が
「現状1分単位で進められる時計を、1時間単位でも進められるようにする」
というモノです。

この時点では、まだ具体的なUIはま~ったくの白紙ですが、とにかくこの方向で手を動かしてみることにとりあえず決定です!

二転三転するUIとの格闘

「現状1分単位で進められる時計を、1時間単位でも進められるようにする」という機能を考えた時、まず@100nasuが思いついたのが「アプリの設定内に切り替えスイッチを付ける」という方法。

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ただコレには大問題があって、ユーザーが「1分単位」「1時間単位」と切り替える度に、メインの画面と設定画面を行ったり来たりしないといけません。

このUIはソッコーでボツ決定щ(´∀`;)щソリャソウダ・・・

続いて夫から出てきたのが「タイムバー(画面右の飛行機が並んでいる部分)にトグルボタンを付ける」という案。

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これなら、メインの画面から移動せずに「1分」「1時間」を切り替えられます。

しかし「タイムバー」はユーザーが頻繁にフリック操作する部分なので、ココにボタンを付けるとどうしても誤操作が発生してしまうでしょう・・・というコトで、このUIもボツ決定。

で、次に@100nasuが思いついたのが、「タイムバーにトグルボタンを置くのがダメなら、ツールバーに置けばいいじゃん!?」というアイデア。

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今まで右下にあった「設定」ボタンには、左下に引っ越してもらいます。

すると夫が「15分単位、30分単位でも切り替えられたらいいんじゃない?」と言い出し、出てきたUIがコチラ。

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@100nasuとしては、「ちょっと複雑になりすぎるんじゃない?」というのが、このUIに対する正直な感想。

で、結局すったもんだした挙句、シンプルに「時間変更の単位は1分と1時間だけ!!」という結論に至りました。

スタート時点の
「現状1分単位で進められる時計を、1時間単位でも進められるようにする」
に戻っただけという気がしないでもないですが(汗)、様々な試行錯誤の上にこそ洗練されたUIが実現出来る・・・というコトにしておきましょう(笑)

ちなみに、「『世界時差時計』をバージョンアップしようゼ!」と言い出してから、ここに至るまでの期間は2週間ぐらいといったところでしょうか。

「決断する」というのは結構なエネルギーが要る作業なので、そんなに立て続けには出来ません(少なくとも@100nasuは)。

「AかBか、判断が付けづらいな~(-ω-;)」と感じたら、すぐに「宿題」というコトにして決断は翌日以降に持ち越します。

この辺りの気楽さが夫婦でアプリ開発をするメリットかな~と思います(^^)
(ただし開発のスピードは落ちるので一長一短かな???)

記事長くなってきたので、以下「後編」に続きます!

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