ku:nel(クウネル)のリニューアル事件を見て思ったこと

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「リニューアルした『ku:nel(クウネル)』のレビュー欄が、どうやらとんでもないコトになっているらしい」
という話を聞いて、なんだか居てもたってもいられず街の本屋さんに行ってきました。

実際にリニューアル後のクウネルを見て、そしてアマゾンのレビューも読んでみて、思ったコトを書き残しておきたいと思います。

私はクウネルという雑誌は過去に5,6冊買った程度ですが、クウネルの連載をまとめた本は今も大事にしています。

モノの作り手としても、そして一消費者としても、今回の「ku:nel(クウネル)リニューアル事件」は様々な教訓に満ちた興味深い事例だと思います(あえて「事件」という強い言葉を使わせていただきました)。

クウネルという雑誌を知らない皆さんにも、この記事が届けば幸いです。

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一気に声をあげたサイレントマジョリティ

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クウネルのアマゾンのレビューを見てまず一番驚いたのは、リニューアル号発売後のほんの数日間で100件以上のレビューが付いている点です。
 →ku:nel(クウネル)のレビューをチェックする

リニューアル前の最終号のレビューは4件だけなので、クウネルのリニューアルに対して読者の皆さんが強く反応しているのが分かります。

そしてレビューを読んでいて心の中に浮かんだのは「サイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)」という言葉。

積極的にレビューを書いたりはしないけれど、毎号お金を払って雑誌を買い、本棚に大切に並べてきたクウネルの読者の方が大勢居たんですね。

今回の「ku:nel(クウネル)リニューアル事件」では、そんなサイレントマジョリティの皆さんが一気に表に出てきた感じで、ちょっとドキッとしました。

iPhoneアプリをストアに並べていると、レビュー欄やメールでアプリに対する要望を頂くことがあります。
またブログを書いていると、記事に対して時にはネガティブな意見をもらう時もあるかと思います。

そんな時、頂いた要望や意見に(必要に応じて)対応する一方で、心にとめて置かなければいけないと思うのが
 ◆(何も言わないけれど)今のアプリに満足しているユーザー
 ◆(何も言わないけれど)ブログを面白いと思ってくれている読者
の存在です。

もちろん「声をあげるユーザー(読者)」と「声をあげないユーザー(読者)」のどちらが大事かという話ではありません。

ただ、モノの作り手としては両方のユーザー(読者)の存在を意識した上で
今後自分がどうしていくのか?
を決断する必要があるなと思いました。

よく考えた上で「何も変えない」というのも立派な決断の一つですし、もし「変える」と決めたならば、今まで何も言わずに満足していたユーザー(読者)から一気に反応がかえってくる場合もあるワケで・・・難しいですね。でも作り手として避けては通れない決断です。

良い物には「良い」と声をあげるべき

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次に思ったのは、作り手ではなく消費者としての立ち位置で
良いものは良いと声をあげる必要がある
というコトです。

「お金を払ってモノを買う」
という行動でも十分肯定的なメッセージを送ることが出来ると思いますが、自分が本当に大切に思っているモノをより長く存続させるためには
 ◆「満足した」とレビュー欄にコメントを残す
 ◆自分の知り合いにオススメしてみる
等など、一歩踏み込んだ積極的なアクションが必要なのかなと。

古くから続いている店が閉店になって「寂しい」と思う一方で、よく考えてみたらそのお店でしばらく買い物をしていなかった・・・なんて、心当たりありませんか?

私はアプリや本を買ってもレビューを書くことはまず無いのですが(ブログは別)、「コレは良い!」と思ったらせめて「星による評価」ぐらいはした方が良いな〜と反省しました。

iPhoneアプリのストアでは、私も星による評価にだいぶ励まされていますし。

「精一杯応援したけれど、色んな事情があってやむなく閉店」
というコトならまだ気持ちの整理がつきますが
「あるのが当たり前だと思っていたけれど、気がついたら無くなっていた」
という場合は、かなり寂しいですからね・・・orz

新編集部の皆さんには頑張って欲しい!

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・・・と今までなんだかんだ言ってきましたが
クウネルの新しい編集部の皆さんにはぜひ頑張って欲しい!
と心から思っています。

矛盾していますかね。でも本当。

ズラリと並んだ星一つレビューはかなりヘコむでしょうし、雑誌リニューアルの舞台裏には私には想像もつかないような事情もイロイロあるかと思いますが
一度港から出航したからには良い旅路にしてほしい
なと。

今日パラパラッと見た個人的印象としては
「・・・買う必要は無いかな」
という感じでしたが、iPhoneだって最初は
「売れるはずがない」
みたいな声が多数あったワケですし、何というか、自分の信じた道を突き進んでグググ〜っと盛り上がっていく様子を見てみたいです。

まとめ

以上
ku:nel(クウネル)のリニューアル事件を見て思ったこと
でした!

今回の件のアマゾンのレビュー欄は本当に一読の価値ありだと思います。
 →ku:nel(クウネル)のレビューをチェックする

星一つがズラリと並んでいますが、「炎上」とか「荒れ」とはまた違う雰囲気。
静謐さの中に愛と悲しみが満ちていて
「紙の雑誌の中にこんなにエネルギーがあったのか」
と正直ビックリさせられました。

モノ作りをする方、そして大小に関わらずメディアに関わっている方、ぜひチェックしてみてください。

【旧クウネル】

【新クウネル】

コノ記事ヲ書イテイル最中モ、amazonノレビューガ増エ続ケテイルヨ・・・。

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