皆さんのお財布には今お金がいくら入っていますか?
銀行の預金残高はいくらですか?
本日のブログでは、ネットでタイトルを見かけてすぐに読んでみた
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
という本をご紹介します!
著者の大胆な行動や生活スタイルにビックリしたり呆れたりしつつ、最後は
「う〜む・・・(-ω-;)」
と考えさせられる本でした。
「断捨離」「ミニマリスト」「シンプルライフ」「持たない暮らし」といったキーワードに興味がある方だったら、絶対に面白く読める本だと思います☆
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アイルランド出身の著者マーク・ボイルは、29歳の時にイギリスで
一年間お金を使わずに生活する実験
を行います。
その理由について述べている部分を引用させていただきます。
ある晩、親友のドーンと話していて、搾取工場、環境破壊、工場畜産、資源争奪戦などの世界的な問題に話題がおよんだ。ぼくらの一生をかけて取りくむべきは、はなしてどの問題だろうか。(中略)だが、まさにその晩、ぼくは気づいたのだ。病んでいる地球のこれらの諸症状が、それまで考えていたように互いに無関係ではなくて、ある大きな原因を共有しているということに。その原因とは、消費者と消費される物との間の断絶である。(中略)こういう結論に達したぼくは、消費者と消費される物との極端な断絶を可能にしたものは何だろうかと思案した。たどり着いた答えはごく単純だ。「お金」という道具が生まれたその瞬間から、すべてが変わったのだ。
(17〜18ページ)
私はほぼ100%消費者として生活していますが、確かに消費している物との断絶・・・ありますネ〜(>▽<;;
シオシオになった野菜とか、賞味期限の切れた卵を良く捨てています。
自分で育てた野菜、自分が飼っているニワトリの卵だったら、そうそう気軽には捨てられないハズ(汗)
U.S. Department of Agriculture via Compfight
それにしても、「消費者と消費される物との断絶」に気づいたとしても、フツーの人だったら
「明日から食べ物を捨てないようにしよう」
「タンスの肥やしになるような服の買い方はしない」
と決意するぐらいで終わるコトでしょう。
実際に「一年間のカネなし生活」をスタートさせるマークの行動力はスゴイΣ(゚口゚;
・不要品のトレーラーハウスを無料で入手
・労働と引き換えに農場にトレーラーハウスを置かせてもらう
・ロケットストーブで炊事
・コンポストトイレを使用
・野生の植物とイカの甲の粉(!)で歯磨き粉を作成
といった調子で、「金なし生活」を実践していきます。
Jessica Spengler via Compfight
「カネなし生活」と聞いて自給自足の生活を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、マークの生活は少し違います。
もちろん畑で野菜なども作っていますが、決して世捨て人的なライフスタイルではなく、むしろ「カネなし生活」を始めることで交友関係がグングンと広がっている印象です。
(スミマセン!世捨て人ってちょっとイメージが悪い感じですが、これしか言葉が思い浮かばなかった(汗)自給自足=世捨て人ってコトではありません。念のため(^^;)ゞ)
たとえばマークは「フリースキルのつどい」というイベントを週に1回開催していて、このイベントでは様々な人が先生役になり、自分が持っているスキル(モノの作り方、修理の仕方など)を無料で他の人に教えます。
たとえばパンをお店で買えば、レジの人とのお金のやり取りでパンを手に入れることが出来ます。
でも自分でパンを作ろうとすれば、小麦粉や調理器具、作り方について誰かに教えてもらうことになります。
小麦粉も自分で作ろうと思えば、小麦づくりに詳しい人に話を聞く必要があるでしょう。
マークの生活ぶりを読んでみて、
「お金の流通が減ると、代わりに知恵、スキル、コミュニケーションの流通が増えるのだな〜」
と感じました。
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
を読んで、よし、自分もやってみよう!!・・・とは思いません(^◇^;)
電気もガスも使いたいし、水洗トイレだって使いたい(笑)
でも、「豊かさ」ってなんだろう?と考える良いきっかけになりました。
もしも収入が10万円増えたら、10万円分豊かになるのでしょうか?
もしも収入が10万円減ったら、10万円分貧しくなるのでしょうか?
月収が30万円の人の人生は、月収が60万円の人の人生の、半分の豊かさなのでしょうか?
「豊かさは人の心が決める」
なんて言うと、なんだかありふれた言葉になってしまいますが、本当にそういうコトなのでしょうね。
最後にまた著者マークの言葉を引用させていただいます。
ぼくの経験では、何の見返りも期待せずに惜しみなく与えていれば、かならず人からも惜しみなく与えられる。与えては受け、受けては与える。有機的な流れだ。この魔法のダンスに、地球全体の生態系は基づいている。
(271ページ)
以上
『ぼくはお金を使わずに生きることにした』
のご紹介でした!
分厚いですが、サラサラと読みやすい文体です(^^)
繰り返しになりますが、「断捨離」「ミニマリスト」「シンプルライフ」「持たない暮らし」といったキーワードに興味がある方にオススメ☆
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